maintenance

ジュンコミュニティのメンテナンスサービス

導入事例

お困りごと

キッチンの排水の流れが悪い

課題背景

排水管清掃を長年実施していないことにより
詰まりが発生していると推測される。

ご提案

雑排水管清掃の実施をご提案

成 果

排水管の詰まりの解消に併せて異臭も減少。
事例の概要

雑排水管清掃の必要性

共同住宅では、数年に1回は雑排水管清掃を実施した方が良いとされています。戸建て住宅と比較して、共同住宅がどうして雑排水管清掃が必要になるかというと、その理由は以下の通りです。

①複数住戸の雑排水が最終的に1本の雑排水管に流れ込む=排水量が多い

②雑排水管の経路が長い=排水詰まりが発生するリスクが高い

③排水詰まりによる悪臭や逆流事故が発生した場合、同じ雑排水管を使用する多くの住戸に被害が波及する

◆清掃対象箇所

〔居室内〕

 ・キッチン

 ・浴室

 ・洗面所

 ・洗濯機置場

〔共用部分〕

 ・排水管竪管

トイレが清掃の対象外になるのはどうして?

一般的に、トイレは清掃の対象外となります。よくある質問ですが、同じ排水なのにトイレはどうして清掃の対象外になるのでしょうか?

これは、トイレの排水は他の排水と区別されて単独の配管(汚水管)を使用すること、雑排水管と比較して汚水管は経路が短いわりに太い配管が使用されていること、そもそもトイレの汚れは配管に付着しないこと、トイレは使用後に十分な水量及び水圧で洗い流すので詰まりが起きないことなどから対象外とされております。決められたものを決められた手順で流していただければトイレが詰まることはほぼありませんので、清掃は必要ないでしょう。

実施率を高めるための取り組み

賃貸マンションにおける雑排水管清掃作業の一番の問題となるのが実施率です。

雑排水管清掃は居室内の作業がメインになるので、不在宅の多さに比例して作業の効果も低くなってしまいます。賃貸マンションの、特に独り暮らしの方が多く居住するワンルームマンションなどは、一般的にどうしても実施率が低くなりがちですので、所有者様とご相談しながら様々な手段を講じて実施率を上げる取り組みをしています。

〈取り組みその①〉チラシによる案内の徹底

通常は作業日の2週間から1か月ほど前に建物内に掲示及び各住戸にポスティングするのが一般的ですが、案内の頻度を増やすだけで多少の効果はあるかと思います。案内された時は作業を受けるつもりにしていたのに当日うっかり、という方がちらほらいらっしゃいますので、事前の案内とは別に直前に再案内を行うと効果的です。案内チラシの内容も工夫が必要で、他のポスティングチラシなどと混ざって捨てられてしまう可能性があるので、封筒に入れたりチラシの色を変えたりしてみると良いかと思います。館内に掲示するチラシも、少しでも目に留まるように字の大きさや色などに工夫をこらしてみるべきと思います。少し手間が増えますが、費用対効果が期待できる方法です。

〈取り組みその②〉作業日を工夫する

在宅を狙って作業を行うなら、作業日もしっかり検討しなければなりません。土曜、日曜、祝日を中心に、学校や会社がお休みの確率の高い日に作業日を設定すれば実施率が上がる可能性が高いです。もちろん、休みだから出かけるという方も多数いらっしゃると思いますが、そこは確率の問題で考えていく必要があります。ただし、このような曜日は人気がありますので、作業費用が高めになることと希望するタイミングで実施できないことがあるので注意が必要です。

〈取り組みその③〉作業予備日を設定する

作業工期は、建物の規模に応じて1日間や2日間など設定されますが、作業を受けたいけどどうしてもその日は無理、という居住者様のための手段として、予備日を設けるという方法もあります。設定された日と予備日のいずれかで在宅できれば良いのですから、実施率に良い効果が現れることが期待できます。ただし、通常は1日や2日で完了できるところを、予備日としてプラス1日追加することになるため、費用も高めになってしまいますので、費用対効果を十分考慮する必要があるかと思います。

作業結果は…

今回は、費用は最小限に、との所有者様のご希望がありましたので、案内頻度を増やす取り組みを行いましたが、前回実施と比較して少しは良い結果がでて安心しました。キッチンの排水状況が良くないとおっしゃられていた方もかなり改善されたようです。あとは、配管自体の経年化がかなり進んでおり、高圧の洗浄で配管が破損するリスクが高まりつつあるので、将来的に配管の更新も視野に入れてメンテしていただきたい旨のご説明をさせていただきました。

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